@article{oai:jichi-ir.repo.nii.ac.jp:00000646, author = {梅本, 尚可 and 出光, 俊郎 and 佐々木, 薫 and 加倉井, 真樹 and 林, 和 and 和田, 由香 and 森口, 正人 and 平塚, 裕一郎 and 飯田, 絵理 and 東, 隆一 and 河崎, 昌子 and 望月, 隆}, journal = {自治医科大学紀要, Jichi Medical University Journal}, month = {Dec}, note = {症例1 75歳,男性。前立腺癌の放射線治療と甲状腺癌手術の既往がある。多発性筋炎でプレドニゾロン(PSL)とメソトレキセートの併用治療中に左下腿に紅斑を伴う皮下膿瘍が出現した。病理組織では真皮内膿瘍と巨細胞を混じる組織球からなる肉芽腫が認められ,肉芽腫内に褐色の胞子と菌糸を確認できた。膿汁と組織の真菌培養では,黒色真菌Exophiala sp. を分離した。イトラコナゾール1日100㎎は無効であったが,ラノコナゾール軟膏と皮膚病変ポケットの切開開放により,初診4ヵ月後には 治癒した。  症例2 76歳,男性。自己免疫水疱症のためにPSL とアザチオプリンを内服中,手背の紅色結節が出現した。生検組織では肉芽組織内に,淡褐色調の胞子状の真菌要素がみられた。真菌培養で黒色真菌Exophiala sp. を分離した。テルビナフィン1日125㎎の内服4ヵ月後には結節は著明に縮小した。しかしながら,患者は急性心不全により死亡した。リボゾームRNA におけるITS 領域の制限酵素分析法により,症例1の菌株はExophiala jeanselmei タイプ5の電気泳動パターンと一致し,症例2はタイプ10のパターンと一致した。免疫抑制状態の患者に生じた膿瘍や結節をみた場合には本症の可能性を考える必要がある。}, pages = {77--83}, title = {Exophiala jeanselmei による黒色菌糸症 -免疫低下状態の患者に発症した2例-}, volume = {31}, year = {2008} }