@article{oai:jichi-ir.repo.nii.ac.jp:00000640, author = {池野, 文昭 and 苅尾, 七臣 and 島田, 和幸 and Alan C., Yeung and David P., Lee}, journal = {自治医科大学紀要, Jichi Medical University Journal}, month = {Dec}, note = {背景  経皮的カテーテル血栓除去は,急性心筋梗塞において重要な補助治療法と考えられている。しかしながら最近のST上昇急性心筋梗塞における大規模臨床試験ではこれらの血栓除去術の効果を証明することができなかった(1)。我々は現在世界中で臨床使用されている2種類の機械的血栓除去カテーテルデバイス(AngioJet: PossisMedical, Minneapolis, MN, Rinspirator: ev3, Minneapolis, MN)を溶血,不整脈に関して2群で,また,血管障害に関して,PTCA バルーンを入れた3群で健常豚モデルにて比較し,その違いを示した。 方法  健常豚(n=4)を用いて,両デバイスを冠動脈と大腿動脈に挿入した。大腿動脈では,各デバイスを1分間作動させた。また,左前下行枝では各デバイスを5分間作動させた。各血管の下流から血液を採取しカリウムと Free Hb を測定した。また,冠動脈での実験中は,心電図を連続記録した。病理組織学的検討をAngioJet 群,Rinspirator 群,PTCA バルーン群で比較検討した。 結果  血清カリウムレベルとFree Hb レベルは,AngioJet 群がRinspirator 群よりも有意に高値を示した。心室性期外収縮とST の変化もAngioJet 群で有意に高値を示した。組織学的にもAngioJet 群がRinspirator 群,PTCA バルーン群より高度な血管障害を示した。そして,Rinspirator は,PTCA バルーンと同等の血管障害と溶血を示した。 結論  AngioJet は,Rinspirator とPTCA バルーンと比較し,有意に溶血,血管障害,心電図ST 変化などの負の影響を示した。これらの結果は,実臨床において血栓除去デバイスの選択に重要になってくるものと考える。}, pages = {9--21}, title = {急性心筋梗塞に使用される2種類の機械的血栓除去 デバイスの比較検討 -溶血,不整脈,血管障害に関して-}, volume = {31}, year = {2008} }