@article{oai:jichi-ir.repo.nii.ac.jp:00000610, author = {牧野, 伸二 and 保沢, こずえ and 近藤, 玲子 and 熊谷, 知子 and 伊藤, 華江 and 平林, 里恵 and 関口, 美佳}, journal = {自治医科大学紀要, Jichi Medical University Journal}, month = {Mar}, note = {外転神経麻痺による麻痺性内斜視に対して切腱,筋分割を行なわない上下直筋移動術を施行した。 症例1は10歳男児。脳腫瘍術後の両眼外転神経麻痺で,眼位は近見で右眼内斜65プリズムジオプター( PD),遠見で右眼内斜70PDであった。両眼の外転制限があり,右眼は正中を越える外転は不能であった。手術は全身麻酔下で,上下直筋を露出し,それぞれの付着部から8mm の位置で筋幅の1/3に5-0非吸収糸を通糸し,上直筋に通糸した糸は耳上側,下直筋に通糸した糸は耳下側の角膜輪部から10mm の強膜に縫着した。内直筋後転も併せて施行した。術後,近見で右眼内斜5PD と改善し,正中を越える外転も可能になった。 症例2は44歳女性。急性水頭症後の左眼外転神経麻痺で,眼位は近見で左眼内斜80PD,遠見で左眼内斜85PD であった。左眼の外転制限があり,正中を越える外転は不能であった。手術は局所麻酔下で症例1と同様の方法で上下直筋移動術を行なった。術後,近見で左眼内斜45PD,遠見で左眼内斜40PD と改善し,正中を越える外転も可能になった。 本術式は従来の筋移動術に比べ,より低侵襲で外転神経麻痺による麻痺性内斜視に対する手術として有用であった。}, pages = {97--102}, title = {切腱,筋分割を行なわない上下直筋移動術を施行した外転神経麻痺の2例}, volume = {32}, year = {2010} }