@article{oai:jichi-ir.repo.nii.ac.jp:00001125, author = {上杉, 知資 and 世古口, 知丈 and 相澤, 啓 and 河田, 浩敏 and 川人, 宏次}, journal = {自治医科大学紀要, Jichi Medical University Journal}, month = {Mar}, note = {症例は77歳女性。呂律緩慢で発症し,当院へ緊急搬送された。頭部MRI検査で多発脳梗塞の所見を認めたため,心原性脳塞栓症を疑い,経食道心臓超音波検査を施行したところ,大動脈弁左冠尖に付着する径10mm大の可動性腫瘍を認めたため,脳梗塞急性期からの回復を待って手術を施行した。手術では,大動脈弁左冠尖に付着した径約10mmの可動性腫瘍に加え,右冠尖にも5mm大の腫瘍を認めたため,これらを切除し弁は温存した。病理組織所見では,腫瘍内にElastica van Gieson染色で黒紫色に染色される弾性線維を認め,またHematoxylin-Eosin染色で血管に乏しい線維性間質を一層の内皮細胞が被覆している所見を認めたため,乳頭状線維弾性腫と診断した。術後経過は良好で術後23日目に軽快退院した。乳頭状線維弾性腫は偶発的に発見されることが多く,多くは無症状であるが,脳梗塞など重篤な塞栓症状を合併することがあるので,無症状でも可動性のある腫瘍を有する症例,あるいは既に脳梗塞など塞栓症を発症した症例に対しては,患者状態が許せば可及的早期の手術が望ましいと考えられた。}, pages = {35--39}, title = {脳梗塞発症を契機に診断された乳頭状線維弾性腫の1例}, volume = {44}, year = {2022} }